すかるのBlog

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中山11R 中山金杯 レース回顧

一年の計は金杯にあり。競馬ファンの世界にはこんな言葉がある。
さて今年最初のJRA重賞 中山金杯を振り返ります。

中山金杯の予想記事はコチラ
skull.hatenadiary.jp
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結論から言うと馬券は外しました。いいんです。今年の運を蓄えただけですので。ハイ。

前回の記事でレース展望を述べたのですが、買い目までは明言していませんでした。実際どういう買い目にしたのか説明したいと思います。

まず中山金杯以前の当日中山芝競走の傾向を確認。
メイン前の中山競馬場は5・6・10レースで芝競走が行われており、下図の通り
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脚質面では先行馬が有利で、血統面は緑色で示したヘイルトゥリーズン系(SS系やBT系、ボリクリ等)が好走していた。
(黄色はアフリート、エルコン、フォーティナイナー等のミスタープロスペクター系)
これらを確認し、当初の予想通りトーセンスーリヤを不動の軸馬、頭まであると結論付け、同馬を3連単1着固定フォーメーションおよび3連複1列目1頭フォーメーションで勝負した。
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3連単

  • ⑦➡⑥④➡⑥④⑧⑯⑨⑮
  • ⑦➡⑧⑯⑨⑮➡⑥④

3連複

  • ⑦-⑥④-⑥④⑧⑯⑨⑮

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好スタートは⑪シャムロックヒル(青矢印)。戦前の逃げ予想だった⑨ロザムール(赤矢印)も悪くないスタートだったが⑪には及ばず。ハナを譲る格好となった。
⑨は無理してハナを奪いに行かず、また2頭以外の馬も競り掛けにいかないため、1000m通過タイムは62.0とスロー。
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向こう正面800~900m通過あたりで後方待機の⑭ジェットモーションが仕掛ける。
写真でも分かるように、これにて3角で早くも⑪や⑨の手は動く。
結果的に田辺のこの仕掛けで後方に有利なタイプのスローになった。
ラップを見返しても200m毎の通過タイムが12.5-11.7-13.4-12.1-12.3と最初の1000mはゆったりとしたペースで入ったのに対し、
⑭が仕掛けたあたりからのラップが11.0-11.2-11.6-11.9-12.4と明らかにペースアップした。
スローのヨーイドンではなくスローのロングスパート競馬になった事で、
差し馬も台頭する流れになった。
言わば中山金杯は⑭ジェットモーションが、田辺裕信騎手が展開を動かしたと言える。
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好位集団の⑦トーセンスーリヤや、勝ち馬⑧レッドガランはまだ馬なりの手応え。好勝負必至だった。
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4コーナーで上手く回ったのが勝ち馬⑧レッドガランに騎乗の斎藤新騎手だ。
前を走る⑦トーセンスーリヤの力を信じての騎乗が冴えた。⑦がコーナーを回りながら加速するのを直後で見届ける余裕。
これは同馬の脚力を見越し、真後ろにつけて行けば進路を確保出来るという読みと、1000m通過あたりからラップが早くなった事による早仕掛けを自重した2つの好判断があった。
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2着に2 1/2馬身差を付けての快勝。斎藤新騎手会心の騎乗。
2022年が飛躍の年になるような期待を感じさせた。

本命に推した⑦トーセンスーリヤは団子状態で駆け抜けた2位争いの中で5着入線だった。(2着~5着はタイム差なしの2.00.5)
レース展開は完璧で勝ちパターンで進んだが、向こう正面からペースが上がったため逃げ馬たちが早めに捕まる展開。後続の標的にされたのが痛かった。
もう1テンポ遅めの仕掛けだったら結果は違ったのではとタラレバ話はあるのだが、もともとキレる脚を持つ馬ではないので致し方なし。横山和生騎手は責められない。

対抗指名の⑥ヴィクティファルスは色気を見せて先行策に出たのが裏目。再三触れている通り、スローとはいえ先行馬には不利な流れになった事で13着と大敗。ただし力負けではないため、次走人気が落ちるようなら狙いたい。
ちなみに先行策そのものはむしろ好騎乗と捉える。戦前の予想からはスローが想定され、遅いペースを中団~後方で待機して短い中山の直線で抜き去るイメージは持てないため、池添謙一騎手が勝ちに行く競馬をして、展開が嵌らなかったと捉えるべき。池添騎手のミスではない。これが競馬なのである。

単穴視した④ヒートオンビートは残り100mあたりからいい脚で突っ込んできて3着と馬券圏内を確保。やはり指摘していた通り2000mでは忙しいイメージ。
とはいえ天皇賞では長すぎるため、この春の目標が定めづらい。距離的には日経賞あたりが適鞍のように思える。

スローのヨーイドンを予測していて実際その通りにレースは進んだのだが、
田辺騎手が向こう正面で仕掛けて流れが一変し、展開が全く想定していないものとなってしまったのは残念だった。
1着レッドガランは先行~中団とはいえ、2着~4着馬は中団~後方待機勢。
展開読みを外してしまったのが、馬券的中出来なかった最大の理由と結論付ける。
田辺の奇襲は読めないよ・・