すかるのBlog

好きなケインはコスギです

音楽嗜好変遷①

他の家との比較は難しいけれど、うちの家族は基本的にみんな歌う事が好きな人たちと言って間違いない。
音楽番組で熱唱する父と鼻歌混じりに料理する母の遺伝子を継いだ3兄妹も漏れなく音楽好き。
普通の会社員同士の家庭だけれど、物心付いた時には自宅にUSENが引いてあった。お店を営んでいない家庭には珍しいと思う。

今回は音楽嗜好の変遷を語らせて。

さて前述の通り、音楽が好きな両親に育てられた事もあって、幼少期から音楽は好きだった訳だけど、そんな自分が今日までどのような音楽に触れてきたのか、少しお話しします。自分語りです。

まず最初の分岐は小学校高学年の移動教室。長野県まで大型バスで向かい、お泊りして林業体験するイベントがあった。当日は小学校に集合して、移動のバスに乗り込む。予め座席は話し合いで決まっており、すかる少年は1番後ろの窓側という絶好の場所をしっかり確保していた。
バスが動き出してからは暫く添乗員の形式張った説明が続いたが、高速道路に乗ったぐらいで説明も終わり、ようやく自由時間になった。満を持して声をあげる。
「このテープ流して下さい」

バスでカセットテープが流せる事を事前に担任から聞いていた為、
自宅のUSENで最新チャートのオムニバスを作成していたのだ。
流行りの音楽をバックに気の合う者同士が会話する団欒の時間、しかし永遠に続けばいいと思ったこの至福の時間はそう長く続かず、ひとりの男がぶち壊してきた。

「カラオケしようぜ!添乗員さんのマイク使ったら出来るじゃん!」

悪魔だった。この世に悪魔って居るんだなって気付かされた。
真っ向から対立する者はおらず、微妙な空気があたりを包む。
積極的に歌いたがる者はいないが、各々が空気を読み、順番にマイクが回って行き、遂に自分の番が回ってきた。テープの曲順から歌う曲はGLAYSOUL LOVEに決まった。
www.youtube.com

意を決してマイクを握り、一生懸命歌った。
─称賛を浴び、世界が変わった。
人前で歌う事はなんて気持ちが良いのだと、極上の快楽を得た。

中学に入ってからは新しく出来た仲間の影響で、フォークデュオゆずにハマり、ギターとハーモニカを買った。
www.youtube.com
人よりも高音が出るほうではあったけれど、相方の声がそれ以上に高かった為、北川パートの担当を一生懸命練習した。相方はキーが高いだけでなく、とんでもない歌唱力の持ち主で挫折を味わった。
時を同じくして、サッカー部の不良の先輩に気に入られ、部活をサボってカラオケに入り浸る日々が続いた。
挫折と環境変化から、次第に上手く歌えるようになりたいと思うようになった。(つづく)