売名行為

不文律の掟、売名行為について考えてみる。

ある程度知名度のある配信者に擦り寄る事で名前を売る行為を、
殊配信界隈では売名行為と呼ぶ。
そしてその行為を良しとしないのが、この界隈の共通認識になって久しい。
でもちょっと待ってほしい。なぜそれがイケない事なのか。
人の力を借りて売れる事の何が問題なのか。

地方へ旅行にいくと、その土地その土地の郷土料理に驚かされる。
なぜこんなに美味しいものが全国区になっていないのかと。無理もない。
腕利きのシェフが、必ずしもその味を伝えるのが上手いとは限らないから。

人が手に取りさえすれば必ずバズる商品を開発したとしても、
販路を持っていなければその商品は淘汰されていく。

配信の話に戻す。人の目に留まれば人気が出る自信があるのなら、
その時をただひたすらに待つよりも、人がたくさんいる場所に露出する方が遥かに効率的であり、まさにそれが売名行為なのである。
これほどまでに合理的な戦略を否定する理由など本来無いはずだ。

売名行為を決行した結果、さほど数字が伸びなければ袋叩きに遭うだろう。
そういうリスクを負って売名しているのだからデメリットは当然にある。
覚悟を決めて行動する人を批判するのが、覚悟も何も無く行動をしない人なのだから
日本人が没個性の集合体と言われる所以を、こんなところでも垣間見る。
大いに売名していこうではないか。