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好きなケインはコスギです

【永久保存版】2020年産(現1歳馬)一口馬主 要検討馬[まだ間に合う]

この前の投稿で書いたように私も晴れて念願の一口馬主になった。
けれど一口馬主界の先輩方を見ていると多頭数投資している人の多さに驚く。
張り合う意味はないけれど、もう少し候補の馬を探してみようと思う。
まだ満口になっていない馬の中から、追加出資しても面白そうな馬をリストアップ。

最終的に出資しなかったとしても、数年後に自分の嗅覚が正しかったか答え合わせする用のメモにしたら面白そう。完全に自己満足。
或いは一口馬主デビューしようか迷っている人の参考になったら嬉しい。

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黄色の背景色が付いている№1 №2は既に出資済。

№3 グリーンF ツルマルオトメの2020(父リアルスティール) 評価:B
ツルマルオトメの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
ツルマルオトメは4勝馬で、フェアリーS(G3)5着や小倉2歳S(G3)6着等重賞好走歴のある快速馬。
半姉シンジュボシ(父ダイワメジャー)、半姉サムシングジャスト(父ヴィクトワールピサ)が共に4勝で、とりわけサムシングジャストは府中牝馬S(G2)3着の重賞好走馬。ツルマルオトメの産駒は牝馬が走る傾向にあり、本馬も牝馬で期待が持てる。
リアルスティールは今年海外G1を3勝して実力を世界に示したラヴズオンリーユー(QE2世C・BCF&Mターフ・香港C・優駿牝馬)の全兄。
リアルスティール自身のG1勝ちは2016年のドバイターフのみだが、3歳時に皐月賞(勝ち馬ドゥラメンテ)と菊花賞(勝ち馬キタサンブラック)のクラシック2冠を2着、翌4歳時に天皇賞秋(勝ち馬モーリス)2着、5歳時にドバイターフ(勝ち馬ベンバトル)3着で、生まれてきた世代が違っていればあと2つ3つタイトルを獲れていた馬。2020年産がファーストクロップとなる。
父も母も成長は早かったため、本馬には早くからの勝ち上がりに期待が掛かる。
預託先は栗東の杉山晴紀厩舎。デアリングタクトで無敗の牝馬3冠を成し遂げた若き名トレーナーだ。

№4 グリーンF ペディクラリスの2020(父ルーラーシップ) 評価:Bー
ペディクラリスの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
母馬ペディクラリス自身も4勝馬で、TCK女王盃競走(G3)3着5着、エンプレス杯(G2)5着入賞。3歳秋にダート路線へ主戦場を変えてから力を見せた。
産駒については、半兄バンズーム(父シンボリクリスエス)が7勝(うち中央5勝)で中央重賞ユニコーンS(G3)3着と名古屋大賞典(G3)3着の実績を持ち、また半兄オールマンリバー(父キングカメハメハ)が7勝(うち平地5勝 うち障害2勝)で、今も9歳ながら現役。障害入りしてからもOPで入着級の力を見せる。
母母マチカネベニザクラは中京記念(G3)勝ち馬マチカネオーラ(父サンデーサイレンス)や、大阪城S(OP)勝ち馬マチカネメニモミヨ(父ブライアンズタイム)を輩出しており実績は十分。
父馬ルーラーシップは2014年産の初年度からG1馬キセキ(菊花賞)を出す。以後も毎年重賞勝ち馬を出しているが、種牡馬リーディングは2017年12位、2018年8位、2019年5位とやや爆発力に欠く。
本馬の魅力はペディクラリス産駒9頭目にして初の牝馬である点。引退後の母馬としての需要も加味して検討が必要。

№5 ターファイトクラブ ハーランズルビーの2020(父ドゥラメンテ) 評価:A
ハーランズルビーの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
母馬はJRA未出走。血統はヘイローの4×3 ノーザンダンサーの5×5で、同配合にはG1 3勝馬ロゴタイプ等がいる。父父父ストームキャット、父母父アファームド、母父父ヘイロー、母母父ゴーンウエストアメリカ競馬の歴史書のような血統。
本馬の魅力は何と言っても半兄モズベッロ(父ディープブリランテ)の存在。
昨年の日経新春杯(G2)勝ち馬で、2021年の大阪杯(G1)2着、2020年の宝塚記念(G1)3着と重馬場でたびたび穴を開ける。
モズベッロのキャラクターは重馬場巧者で定着しているが、出資の観点からは別に2点触れたい事がある。
1つは成長の早さ。世間的には4歳春に格上挑戦で挑んだハンデ重賞を52kgの軽ハンデで勝利するまでなかなか頭角を現せなかった奥手な馬、という認識がありそうだが実は違う。
デビュー3戦目に挑んだ若葉Sは勝ち馬ヴェロックスの5着(0.8秒差)と見栄えが悪いが、2着馬ワールドプレミアとは0.3秒しか離されていない。ワールドプレミアといえば同年の菊花賞馬で、今年の天皇賞春を制した実力馬だ。1戦挟んだ5戦目にリステッド競争の白百合Sも0.1秒差の2着と好走しており、モズベッロは早くから世代上位の馬と勝負出来る成長の早さを持つ。3歳で勝ち上がれないと地方競馬へ転厩する事が多く、一口馬主的な観点から言うと早くから活躍出来るというのはとても重要な要素である。
2つ目に頑丈さを挙げる。デビューイヤーは10戦。本年2021年も秋古馬3冠を含む8戦を走り切った。一口馬主的な観点からは出走手当も重要な収入で、このタフネスさは魅力だ。
父はクラシック2冠馬ドゥラメンテ。2017年から供用を開始し、同年国内年間種付け頭数の過去最高記録(284頭)を記録した。ファーストクロップから菊花賞馬タイトルホルダーを出している。とはいえ他が青葉賞2着馬キングストンボーイ、東京スポーツ杯2歳S3着馬ジュンブルースカイ とやや不満。本馬の活躍がドゥラメントの名を更に上げる。期待が止まらない。

№6 ターファイトクラブ スマートアルティラの2020(父ホッコータルマエ) 評価:B
スマートアルティラの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
まずは母母ネームヴァリューの紹介から。2歳時は2戦2勝で挑んだ阪神3歳牝馬S(現:阪神ジュベナイルフィリーズ)でテイエムオーシャンに次ぐ2番人気に推され、明け3歳もクラシック路線を歩むも凡戦。転機は4歳の11月に格上挑戦で出走した船橋競馬場の重賞 京成盃グランドマイラーズ。初ダートをものともせず勝利。その後もダート重賞で活躍を見せ、6歳時には帝王賞を勝利し晴れてG1馬の仲間入り。そんなダート女王にブライアンズタイムを交配したのが母スマートアルティラだ。母はデビュー勝ちを収めるものの、その後勝利する事は出来ず9戦1勝(1-0-0-8)で引退。
代表産駒は天王山S(OP)1着、北海道スプリントカップ(G3)3着とダート短距離路線で活躍するスマートアルタイル(父ヘニーヒューズ)。
ダート血統の母系にG1/JpnⅠを10勝したホッコータルマエを交配させた、完全なダート一本釣り血統。ホッコータルマエは初年度産駒がいきなり走っていて、例えばレディバグが端午S(OP)2着、青竜S(OP)2着、古馬と走っても霜月S(OP)4着と早くも活躍。或いは地方馬ギャルダルが今年のダービーグランプリで1番人気に推される実力を見せる等、ホッコータルマエ種牡馬としての未来は明るい。
1600~2000あたりのダート界を担うような馬に成長していってほしい。

№7 京都サラブレットクラブ ノーブルクラウンの2020(父シニスターミニスター) 評価:B
ノーブルクラウンの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
母ノーブルクラウンは競走馬としては5戦0勝と大成せず引退。しかし血統面は見所十分。母母クラウンピースは東京優駿2着馬リーチザクラウン(父スペシャルウィーク)や、米子S(OP)やポートアイランドS(OP)の勝ち馬クラウンプリンセス(父スペシャルウィーク)を輩出。
母母母母Six Crownsは21戦12勝(うちG1:7勝)、米国3冠は3着2着3着とアメリカ競馬で活躍したチーフズクラウンの母。チーフズクラウン種牡馬としてグランドロッジやチーフベアハートエルハーブ等を輩出するだけでなくBMSとしても優秀で、日本の活躍馬にはアグネスデジタルディープスカイゴールドティアラ等がいる。
本馬に話を戻すと母ノーブルクラウンの2番仔。半姉は現2歳でまだ走っていないため、本馬の評価に難しさはある。とは言え父シニスターミニスターは今年の種牡馬リーディング17位。ダート勝利数で言えば1位ヘニーヒューズ(95勝)、2位キズナ(56勝)に次ぐ3位(55勝)と大健闘。
クラブとしてはまだ弱小の京都サラブレットクラブが募集している事もあってか、2021年12月31日現在でnetkeibaの掲示板コメントが0件なのは気になる。
アッと言わせる活躍で世間を見返す可能性は十分秘める。

№8 ユニオンオーナーズクラブ ハルーワソングの2020(父ファインニードル) 評価:A
ハルーワソングの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
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まずはこの美しい血統表を見てほしい。
母父ヌレイエフ、母母父ブラッシンググルーム、母母母父ヘイロー、母母母母父エルバジェ
簡潔に全馬触れると、エルバジェフランスダービーサンクルー大賞等を制し8戦6勝で引退。種牡馬としてもシーホーク等を残した。
ヘイローは自身がG1ホースであるもののサンデーサイレンスの父という功績が日本人には余りにも大きすぎる。サンデーサイレンス以外にもG1 7勝馬グッバイヘイロー(キングヘイローの母)やデヴィルズバッグ(タイキシャトルの父)、サザンヘイロー(アルゼンチン種牡馬リーディング7年連続計9度受賞)を残し、その血は世界中に分布する。
ブラッシンググルームは、フランス2000ギニー勝ちを含む10戦7勝を残した名馬。種牡馬としても偉大でレインボウクエスト(凱旋門賞)、ナシュワン(エプソムダービー)、アラジ(BCジュヴェナイル)等を輩出。BMSとしても欧州三冠馬ラムタラテイエムオペラオーマヤノトップガン等国内繋養馬を残し、欧州でもオーサムアゲインストラヴィンスキー、マッチョウノ等を輩出した。
最後にヌレイエフ。競走馬としては感染症になってしまい3戦2勝で引退。(ちなみに敗れた2000ギニーは1着入線も進路妨害で失格)
種牡馬として初年度からシアトリカル(G1:6勝馬)を出し、その後もミエスク(G1:10勝)、ソヴィエトスター(G1:5勝)、スピニングワールド(G1:5勝)、パントレセレブル(凱旋門賞)等名馬製造機として君臨。国内調教馬で言うとスプリンターズS安田記念を制したブラックホークの父でもある。
少々語り過ぎてしまったが、ハルーワソングの血統はそれだけ豪華だという事を改めて述べたかった。
ハルーワソングは繁殖牝馬としても優秀だ。初仔ハルーワスウィート(父Machiavellian)がなんとG1馬を3頭も産む。G1 4戦連続2着後にヴィクトリアマイルを2連覇したヴィルシーナ(父ディープインパクト)、G1で8度馬券に絡んだ馬主孝行なジャパンカップ覇者シュヴァルグラン(父ハーツクライ)、秋華賞を勝つだけでなく海外遠征で4戦1勝2着3回とパーフェクト連対の遠征大好きヴィブロス(父ディープインパクト)と凄まじい。
ハルーワソングの功績はそれだけでなく、ラジオNIKKEI賞(G3)覇者フレールジャック(父ディープインパクト)と、中日新聞杯(G3)・新潟記念(G3)覇者マーティンボロ(父ディープインパクト)を産み落としている。そんな偉大な母が残した最後の仔が本馬にあたる。
競走馬としては勿論のこと、繁殖牝馬としてデビュー前から期待値は高い。
父ファインニードルは2018年に国内スプリントG1高松宮記念スプリンターズSを制覇した快速馬。2020年産がファーストクロップにあたる。
先で触れているように、母系はサンデーサイレンス系と相性がいい。
ファインニードルの父母父にサンデーサイレンスが入っているのも頼もしい。

№9 ユニオンオーナーズクラブガリニの2020(父West Coast) 評価:A
レガリニの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
母レガリニは2019年キーンランドノベンバーセールで購入、日本で繋養しているため、セール当時受胎していた本馬は持ち込み馬という扱いになる。
まずは触れないといけないのは母母ダストアンドダイヤモンズ。なんと言ってもダストアンドダイヤモンズ2019年産駒がドウデュース(父ハーツクライ)。今年の2歳G1 朝日杯フューチュリティSの勝ち馬だ。デビューした3頭はすべて勝ち上がっている点も印象がいい。
父 West Coastは3歳時の5連勝を含む生涯成績13戦6勝。G1はトラヴァースSとペンシルベニアダービーの2勝。敗れたレースにはドバイWC2着やBCクラシック3着等もあり、世界的な強豪と言える。West Coastの母はCaressing。この馬は今年の安田記念馬ダノンキングリー(父ディープインパクト)や、JBCスプリントダノンレジェンド(父Macho Uno)を輩出した名牝。
父系からも母系からもJRAで活躍馬を出しており評価は高い。
一般的な一口馬主の出資時期最盛期からは逸れる12月。ドウデュースのG1制覇が12月のため、今になってようやく評価されているであろう同馬。人気の盲点を狙うなら断然同馬だ。

№10 広尾サラブレッド倶楽部 ラズベリータイムの2020(父エイシンフラッシュ) 評価:C
ラズベリータイムの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
ラズベリータイムはJRAで芝ダート問わず走り18戦3勝の成績を収める。ラズベリータイムの産駒で本馬の全姉にあたるミトノレインボーも中央で18戦3勝。コンスタントに走った母の特性が産駒にも表れている。
ラズベリータイムの母レディストロベリー(父フジキセキ)はダービー卿チャレンジ(G3)の勝ち馬ブリッツェン(父スペシャルウィーク)も出しているため、本馬に一発があってもおかしくない。

№11 サラブレッドクラブライオン サラシーの2020(父リアルスティール) 評価:B
サラシーの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
この馬に関しては先に結論から述べる。繁殖牝馬としての魅力が非情に高い為、ある程度早くに引退する可能性がある。その点を考慮して投資を考えるべきだ。理由は何と言ってもフランケルの存在。
本馬の母母母Rainbow Lakeはデインヒルとの間にKindという牝馬を産む。このKindと欧州の大種牡馬Galileoとの間に生まれたのが14戦14勝(G1:10勝)。稀代の名馬 Frankelだ。種牡馬としても大成功を収めており、日本国内だけで見てもソウルスターリング(優駿牝馬)、モズアスコット(安田記念フェブラリーS)、グレナディアガーズ(朝日杯フューチュリティS)の3頭を残している。
余談だがRainbow Lakeはアーリントンミリオンの勝ち馬パワーズコート(父Sadler's Wells)も産んでおり凄まじい繁殖牝馬だ。
本馬の父リアルスティールについては、№3 ツルマルオトメの2020の項で触れているので割愛。改めてリアルスティールの血統表を眺めると世界的な良血だと見惚れる。サラシーの2020はブラッドスポーツたる競馬の浪漫で溢れている。

№12 サラブレッドクラブライオン ポケットチャーリーの2020(父エピファネイア) 評価:B+
ポケットチャーリーの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
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本馬は4代まで遡るとミルレーサーの名前を見つけることが出来る。ミルレーサーは本馬の3代母でマーメイドS(G3)勝ち馬シャイニンレーサー(父サンデーサイレンス)だけでなく、フジキセキ(父サンデーサイレンス)を産んだ事でも有名。フジキセキは日本競馬の記録を根こそぎ塗り替えたサンデーサイレンスのファーストクロップで、G1朝日杯3歳ステークスを制し3歳(現2歳)チャンピオンになるも屈腱炎を発症し4戦4勝で無敗のまま引退した。種牡馬入りしてからもダート界の絶対的王者カネヒキリ(G1/JpnⅠ 7勝)や電撃スプリント王キンシャサノキセキ(高松宮記念連覇)、ストレイトガール(ヴィクトリアマイル連覇、スプリンターズS)等を輩出。
屈腱炎というやむを得ない事情での引退にも拘わらず、4戦4勝で3歳時に引退した事がフジキセキ=早熟という印象を抱かせる。しかしストレイトガールの初G1勝利が6歳で、翌7歳にヴィクトリアマイルを連覇した。
考えればカネヒキリも3歳から6歳まで毎年G1/JpnⅠを制しており、またキンシャサノキセキも6歳7歳でG1連覇と、むしろ産駒からは成長力を感じる。
本馬の母母シャイニンルビークイーンC(G3)勝ち馬で、3歳牝馬クラシックで桜花賞1番人気(3着)、優駿牝馬1番人気(5着)、秋華賞2番人気(18着)といずれも人気した世代上位の馬。古馬になってからも京成杯オータムハンデ(G3)2着やオーロカップ(OP)1着等があり、やはり成長力を垣間見る。若くから完成度が高く、古馬になってからも持続力があるのが、このミルレーサーから続く牝系の特色と言えそうだ。残念ながら母母シャイニンルビーから活躍馬は出ていない。
母ポケットチャーリーの初仔ポケットシンデレラ(父エピファネイア)は本馬の全姉にあたり、今月のメイクデビュー中山で見事新馬戦勝利を飾った。
本馬の父エピファネイアは2021年の種牡馬リーディング6位。語るのが馬鹿らしくなる程の実績を残す。暮れのグランプリ有馬記念を制したエフフォーリアや去年無敗の牝馬3冠馬となったデアリングタクトが代表産駒。大舞台に強いのが何ともたくましい。デアリングタクト同様、本馬もサンデーサイレンスの4×3を持っている点も心強い。

最後に出資のポイントをおさらい。
まずは1口あたりの出資金額。今回候補に挙げた馬は100,000円~7,000円と幅広いレンジだ。これは安ければいいという訳ではない。一般的に1口あたりの出資金額が安価という事は口数が多いという事。
一例を挙げると募集価格2,000万円の馬がいたとして、募集口数が100口だと1口金額は200,000円。募集口数が2,000口だと1口金額は10,000円。
1口あたりの出資額が安価だと手は出しやすいがリターンは小さい。一長一短であり良し悪しの話ではない。
次に性別を注意したい。一般的には牝馬の方が引退は早い。それは引退後にお母さんになるというもう1つの仕事がある為。牡馬も種牡馬という仕事はあるものの、余程いい成績を残さなければ種牡馬になれない為、牝馬より現役が長くなる場合が多い。出資額の回収を考えたら少しでも長く現役で走っていたいもの。
或いは所属厩舎にも目を向ける必要がある。書き方を間違えると批判のようになるので気を付ける必要があるが、当然に厩舎にも良し悪しがある。愛馬のの力を100%引き出してくれる調教師に預かってもらいたいもの。
馴致の進み具合や馬体にも目を向けたい。いくら素晴らしい血統で名トレーナーが預かってくれても、貧弱な馬体で強い負荷が掛けられなければ活躍は難しい。またどんなに優れた馬体でも気性が荒く育成が思うように進まない馬もいる。
そして最後に。コスト面も大事な判断材料になる。入会金の有無、必要な場合はその額。毎月の会費。これら総合的に考えて吟味したい。

競馬は1日11レース行われる。2場開催の場合は22レース、3場開催の場合は33レース。毎レース予想を当て続けるのは難しい。けれど愛馬への投資は1度きり。1度出資したらあとは応援するだけ。競馬初心者でも出来る一口馬主。貴方も是非。


[2022/01/01追記]

№13 ローレルクラブ エビスオールの2020(父パイロ) 評価:C
エビスオールの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
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また見つけちゃいました。候補馬に追加させて下さい。
5代母のアンティックヴァリューにピンと来たアナタはなかなかの競馬ファンですよ。そう、この馬はベガの母。ベガと言えば桜花賞優駿牝馬のクラシック2冠馬。1993年の最優秀3歳牝馬だ。
ベガは繁殖牝馬としても優秀で、次代に残した産駒は5頭。初年度産駒アドマイヤベガ(父サンデーサイレンス)は東京優駿の勝ち馬。種牡馬入りしてからも産駒がキストゥヘヴン桜花賞を、ブルーメンブラットマイルCSを勝つなど順風満帆だったが、2004年に偶発性胃破裂のため早逝。
2番仔アドマイヤボス(父サンデーサイレンス)はセントライト記念(G2)勝ちこそあるが2勝馬。とは言え有馬記念5着、天皇賞春5着、宝塚記念6着とG1レベルの実力は示した。前述のアドマイヤベガが早逝したため代替種牡馬としての需要が生じ一時期種付け数が増えた。産駒はアイアンルック毎日杯(G3)を獲りクリノスターオー平安S(G3)、シリウスS(G3)、アンタレスS(G3)の重賞3レースを獲るなどしたが、2010年の種付けシーズンを最後に種牡馬を引退した。
3番仔アドマイヤドン(父ティンバーカントリー)は兄と違いダートで時代を築いた。2歳時は3戦3勝と無敗で朝日杯フューチュリティSを制し2歳王者に輝く。
翌年は当然クラシック戦線を歩むのだが皐月賞7着、東京優駿6着、菊花賞4着と一歩力が足りなかった。菊花賞後休ませず、盛岡開催のJBCクラシックに参戦。そこで見事に勝利してしまう。JBCクラシック制覇後は主戦をダートに移し、G1/JpnⅠ級を5つも勝つ。
しかし残念ながら通算G1 7勝のダート王は種牡馬で思うように活躍馬を残せず、中央重賞馬はアドマイヤデウス(日経新春杯日経賞)とアルバート(ステイヤーズS3勝、ダイヤモンドS)の2頭だけだった。2011~2017年の間は韓国の済州島で繋養された。
4番仔キャプテンベガ(父サンデーサイレンス)は牡馬4兄弟で唯一の重賞未勝利馬。しかし東京新聞杯(G3)2着、朝日チャレンジC(G3)3着、エプソムC(G3)3着が2回と常に重賞級の力は示した。残念ながら種牡馬入りはせず。
ストクロップであるヒストリックスター(父ファルブラヴ)はベガ直仔唯一の牝馬。未出走のまま繁殖入りした。
このヒストリックスターの3番仔ハープスター(父ディープインパクト)は桜花賞(G1)1着、札幌記念(G2)1着、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着、優駿牝馬(G1)2着と早くから活躍し、3歳時に挑戦した凱旋門賞でも6着と健闘した。
もしハープスターの現役を知らない人がいたらこの動画を見てほしい。
www.youtube.com

とまぁ長々と伝えたかったのは、このアンティックヴァアリューから続く系譜がいかに優秀であるかということ。
しかし近年は低迷しており、本馬には王政復古の期待が掛かる。それは交配相手からも窺い知る事が出来て、これまでエビスオールにはアドマイヤムーンが2度、オルフェーヴルが2度、マジェスティックウォリアーが1度、ジャスタウェイが1度付けられている。この中でダート馬といえばマジェスティックウォリアーの1頭で、前述で触れたベガの仔と同様クラシック志向が強かった。
しかしマジェスティックウォリアーとの間に産まれたヴァンドゥメールはダートで2勝。セン馬にする程気性が悪く大成出来なかったが能力の一端は感じ取れた。その影響からか、本馬の1つ上 半姉エコロシルヴィー(父ジャスタウェイ)はデビュー戦にダートレースを選んでいる。(1番人気4着)
本馬はゴリゴリのダート種牡馬パイロ産駒。ダートでそこそこ走れて何ら不思議なく候補の1頭に追加した。

[2022/01/02追記]

№14 DMMバヌーシー ストラスペイの2020(父ドレフォン) 評価:C
ストラスペイの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
キャッシュバックを加味すれば出資を検討しても良いかな、というのが同馬。
banusy.dmm.com
2022年1月までに出資した場合、出資金額の15%がキャッシュバックされるキャンペーン中の為、本馬の場合22,500円の出資金に対し3,375円が返ってくる。19,125円/口で出資出来るなら検討しても良い。
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まずは活躍馬が多数いる母系に目を向ける。3代母ポップシンガーの代表産駒はマジックシンガー(父ノーザンテースト)。福島民報杯(OP)の勝ち馬で、地方重賞マーキュリーC(G3)2着やステイヤーズS(G2)4着、ダイヤモンドS(G3)4着の実績を残す。
マーキュリーCは水沢ダート2000m、ステイヤーズSは中山芝3600m。距離も馬場も不問の万能タイプであった。
母系最大の実績を誇るのは2代母ポップスの第2仔ポップロック(父エリシオ)だ。条件戦3連勝で臨んだ2006年の目黒記念(G2)勝ち馬で、翌年の目黒記念も制している。G1にはあと一歩手が届かなかったが、2006年有馬記念2着、ジャパンカップ2着、メルボルンC(オーストラリアG1)2着、宝塚記念3着などの実績を残す。9歳に入ってからはアイルランドへ移籍、引退後はチェコ種牡馬入りするなど晩年の経歴は異色だ。
2代母ポップスからはもう1頭活躍馬が出た。スピードリッパー(父ファルブラヴ)だ。本馬は兄ポップロックと違い早くから能力を見せた。3歳時にフィリーズレビュー(G2)2着、フェアリーS(G3)2着、優駿牝馬(G1)5着と重賞で好走。古馬になってから暫く苦戦するも、5歳時にクイーンS(G3)で2着と穴を開けた。
また2代母ポップスはアンソロジー(父サクラバクシンオー)という牝馬を産んだ。18戦2勝と大した実績は無いが、2018年産のアナザーリリック(父リオンディーズ)がアネモネS(L)を勝ち、2021年の秋華賞でアカイトリノムスメの7着(0.6秒差)と健闘。
更には2019年産のプライルード(父ラブリーデイ)が2021年の兵庫ジュニアグランプリ(G2)3着、全日本2歳優駿(G1)3着と2歳の
地方競馬で活躍を見せている。アンソロジー繁殖牝馬入りしてから自身の評価を上げた。
アナザーリリック、プライルードともに2022年の更なる飛躍が期待される。
本馬の母ストラスペイ21戦2勝と平凡な実績だったが、全21戦中着外(6着以下)は3度だけ。ムラなく実力を発揮できるタイプだ。産駒はまだ2頭しかデビューしていないが、第2仔スコッチリール(父ジャスタウェイ)が芝ダートでそれぞれ勝ち星を上げている。
本馬の父はドレフォン。2021年デビューのファーストクロップが走りに走っている。ジオグリフが札幌2歳S(G3)を制し朝日杯フューチュリティSG1)で2番人気に推され(0.5秒差5着)、カワキタレブリーがデイリー杯2歳S(G2)で3着と健闘、コンシリエーレが2戦2勝と無敗(OP戦 カトレアS勝ち)、地方に目を向けてもヒストリックノヴァが東京2歳優駿牝馬競争(G級)2着、エーデルワイス賞(G3)2着。
芝ダート問わず活躍馬を輩出しておりセカンドクロップ以降も注目が集まる。募集価格4,500万円が気にならないのであれば即出資すべき馬だ。

№15 DMMバヌーシー パーフェクトマッチの2020(父サトノクラウン) 評価:C
パーフェクトマッチの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
ロマン枠でこの馬も追加する。f:id:twi_tterkun:20220102181750p:plain
何がロマンなのかというと、牝系を6代遡るとパロクサイドに辿り着く血統なのだ。パロクサイド系・パロクサイド一族と言えばサンデーサイレンスと共に日本競馬史を塗り替えた一族と言っていい。その名高きパロクサイド系を説明する。ロマン溢れる血脈を感じてほしい。
まず手始めにダンデイアポロから。ダンデイアポロはパロクサイドの直仔ヒカリサイド(父ボールドリック)にニチドウアラシを交配した牡馬で、1988年の小倉3歳S(G3)覇者である。同レース勝利後は勝ち星に恵まれず、5歳時(現4歳表記)に入障。障害レースでも3勝した(3-7-0-2)。
パロクサイドを祖母に持つ活躍馬と言えばリアルバースデーも忘れてはいけない。パロクサイドとエルセンタウロとの仔ヨドセローナがリアルシャダイと交配したのがこのリアルバースデーで、重賞勝ちこそ無いものの東京優駿(G1)2着、NHK杯(G2)2着、京都大賞典(G2)2着、アルゼンチン共和国杯(G2)2着、菊花賞(G1)3着、セントライト記念(G2)3着、AJCC(G3)3着とクラシック戦線を賑わせた。
リアルバースデーの母ヨドセローナはノーザンテーストとの間にマックホープという馬を産んだ。
マックホープグルームダンサーを交配したマクリスに、マンハッタンカフェをかけ合せたのがハーレムライン。同馬は2018年のアネモネS(OP)や2019年の谷川岳S(OP)を勝利した。マックホープの孫は他にも活躍馬が多数。
マックホープ×リアルシャダイのボンヌシャンスは2012年に函館記念(G3)と新潟記念(G3)を制したトランスワープ(父ファルブラヴ)を産んだ。
このボンヌシャンスはAJCC(G2)2着、毎日杯(G3)2着のインテレット(父アドマイヤベガ)も出している。
ボンヌシャンスと同配合のマッチポイントからはパープルエビス(父ジェイドロバリー)が出た。2002年の都大路S(OP)を勝利し、2000年のスプリングS(G2)2着、アーリントンC(G3)2着の実績がある。
だがマッチポイントの代表産駒はパープルエビスではない。トウカイポイント(父トウカイテイオー)だ。2002年マイルCS(G1)の覇者で、この年は中山記念(G2)も勝ち、暮れに香港遠征し香港マイル(G1)3着の実績を誇る。残念ながらセン馬のため種牡馬入りは出来なかった。貴重なトウカイテイオーの血を残せなかったのが心底惜しい。
これだけの活躍馬を説明しておきながら、これはすべて前座であると切り捨てる。
パロクサイド一族と言えばダイナカール系が本流だ。
ダイナカールはパロクサイド×ガーサントのシャダイフェザーにノーザンテーストを交配した牝馬で、1983年の優駿牝馬(G1)勝ち馬である。ここからは怒涛の名馬ラッシュだ。ダイナカールの第4仔エアグルーヴ(父トニービン)も1996年の優駿牝馬(G1)勝ち馬で母子制覇を果たす。他にも天皇賞秋(G1)1着、阪神3歳牝馬S(G1)2着、ジャパンカップ(G1)2着2回、有馬記念(G1)3着、宝塚記念(G1)3着、エリザベス女王杯(G1)3着と女傑の名を欲しいままにした。
エアグルーヴの初仔アドマイヤグルーヴ(父サンデーサイレンス)は2003年2004年のエリザベス女王杯(G1)を連覇。ダイナカールから続く母子3代優駿牝馬制覇を目論んだが、同年代に3冠馬スティルインラブがおり阻まれてしまった。アドマイヤグルーヴは繁殖入りしてから2冠馬ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)を残した。ドゥラメンテは初年度から菊花賞馬タイトルホルダーを出しているのは記憶に新しいところ。
第4仔ソニックグルーヴ(父フレンチデピュティ)は未出走で繁殖牝馬入りしたが、その仔グルーヴィット(父ロードカナロア)が2019年の中京記念(G3)を制した。
またアドマイヤグルーヴの活躍もあって、2004年のセレクトセールエアグルーヴの第5仔ザサンデーフサイチ(父ダンスインザダーク)が5億1,450万円で落札された。なおザサンデーフサイチは生涯獲得賞金が7,196万円だったので、賞金だけの単純な回収率は13.99%に終わった。引退後は種牡馬入りしているものの、これまで16頭がデビューし勝ち上がりは僅か2頭。競馬の世界は厳しい。
エアグルーヴの第7仔はフォゲッタブル(父ダンスインザダーク)。G1成績は菊花賞の2着が最高順位で手が届かなかったが、ステイヤーズS(G2)とダイヤモンドS(G3)の勝ち鞍がある。これだけの血統馬だが種牡馬入りは果たせなかった。
エアグルーヴの第8仔にして最高傑作のルーラーシップ(父キングカメハメハ)。G1制覇は意外にもクイーンエリザベスC(G1)だけだが、宝塚記念(G1)2着、天皇賞秋(G1)3着、ジャパンカップ(G1)3着、有馬記念(G1)3着、東京優駿(G1)5着と常に世代のトップクラスの力を見せた。特に2012年の秋古馬3冠はすべて3着。堅実さは世代随一。種牡馬入りしてからは早速菊花賞馬キセキを輩出した。
エアグルーヴの第9仔はグルヴェイグ(父ディープインパクト)。2012年のマーメイドS(G3)を勝った。母になってからも2021年のローズS(G2)覇者で同年秋華賞(G1)3着のアンドヴァラナウト(父キングカメハメハ)を出している。
とまあトンデモナイ系統なんだけれど、「なんだエアグルーヴ系か」と思っていませんか。甘い。まだまだ続くパロクサイド一族。ダイナカールの産駒はエアグルーヴだけではない。
ダイナカールの第2仔カーリーエンジェル(父ジャッジアンジェルーチ)も偉大な繁殖牝馬だ。
カーリーエンジェルの第2仔は悲運の名牝エガオヲミセテ(父サンデーサイレンス)。阪神牝馬特別(G2)とマイラーズC(G2)の勝ち馬で、エリザベス女王杯(G1)3着、秋華賞(G1)4着の実績を持つ。これだけの実績を持ちながら繁殖入り出来なかったのは、厩舎で火事が起き1棟全焼したため。悲しい事にエガオヲミセテを含む22頭が焼死してしまった。
カーリーエンジェルの第3仔アドマイヤハッピー(父トニービン)は紫苑S(OP)3着程度の実績しかないが、産駒のウォータクティクス(父ウォーエンブレム)がダート転向後無傷の6連勝で2009年アンタレスS(G3)を制した。
そしてカーリーエンジェルの第4仔はG1ウィナー オレハマッテルゼ(父サンデーサイレンス)。2006年の高松宮記念(G1)覇者である。
カーリーエンジェルの第10仔フラアンジェリコ(父ネオユニヴァース)は2015年の京成杯オータムH(G3)を13番人気で制覇し、3連単222万円と波乱の立役者になった。G1馬1頭、重賞馬2頭を輩出したカーリーエンジェルは間違いなく名牝だ。
他にもダイナカールの孫に有力馬がいる。馬名はフラムドパシオン(父クロフネ)。ダイナカールトニービンとの間に産まれたカーリーパッションの仔で、デビューから3走は芝のレースを使われた。転機となった4走目の2歳500万下(中山ダート1800m)で、なんと後続を2.4秒ちぎる圧勝を見せた。続くヒヤシンスS(OP)も3 1/2馬身差で完勝。次走にUAEダービー(G2)を選択した。結果はディスクリートキャットの3着に敗れたものの、世界の強豪相手に善戦した。海外遠征後に屈腱炎を発症し、2年超のブランクを余儀なくされた為G1を制覇は叶わなかったが、秘めたるポテンシャルの高さから重賞未勝利馬ながら種牡馬入りを望む声が多かった。隠れた名馬である。
その他ダイナカールを起点に3代先にも重賞ウィナーがいる。それがアイムユアーズ(父ファルブラヴ)だ。アイムユアーズダイナカールサンデーサイレンスとの間に産まれたセシルカットにエルコンドルパサーを交配したセシルブルースの仔。アイムユアーズフィリーズレビュー(G2)等重賞4勝、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着、優駿牝馬(G1)4着の実績を持つ。
3代先の重賞ウィナーはまだいる。ダイナカール×サンデーサイレンスエルフィンフェザーにタニノギムレットを交配させたエルフィンパークの仔、ブレスジャーニー(父バトルプラン)で2歳時にサウジアラビアロイヤルC(G3)と東京スポーツ杯2歳S(G3)を制した。骨折で3歳春を棒に振ったが、秋はチャレンジC(G3)3着と力を見せた。無事ならクラシック戦線を賑わせてくれたことだろう。
パロクサイド系というとてつもない牝系を絶やす事なく次代へ繋ぐために、本馬に出資を検討してみてはどうか。
父は新種牡馬サトノクラウン。未知の魅力に賭けるには面白い存在と言えよう。

№16 DMMバヌーシー レッドオーヴァルの2020(父ハービンジャー) 評価:C
レッドオーヴァルの2020 | 競走馬データ - netkeiba.com
母は2013年の桜花賞(G1)2着、2014年のスプリンターズS(G1)3着のレッドオーヴァル。本馬はその第3仔だ。
レッドオーヴァルの母コースアウトは2頭の重賞馬を出している。
初年度産駒ダイワマックワン(父Langfuhr)は2歳から活躍を見せた。2歳6月の福島デビューを勝利で飾り、2戦目ダリア賞(OP)は3着。3走目は新潟2歳S(G3)で8番人気8着。4走目カンナS(OP)は1番人気2着、5走目福島2歳S(OP)も1番人気3着。6戦目は自己条件を勝利し、7戦目のクリスマスローズS(OP)勝利。3歳に入ってからもクロッカスS(OP)2着、ヒヤシンスS(OP)2着、バーデンバーデンC(OP)2着と芝ダート問わず活躍した。4歳時もオーロC(OP)3着、5歳時も福島民友C(OP)3着と活躍。最終的には地方馬になり10歳まで走った。
その後コースアウトの第2仔として生まれたのがストロングリターン(父シンボリクリスエス)だ。2012年の安田記念(G1)や2011年京王杯スプリングC(G2)の勝ち鞍、2011年の安田記念(G1)2着がある。種牡馬入りしてからプリンスリターンを出している(小倉日経OP、ポートアイランドSキャピタルS勝ち馬)。
半兄レッドデュラン(父エピファネイア)が気性難で、半姉ミニマリズム(父モーリス)が骨折で引退とそれぞれ大成しなかった。本馬の気性、丈夫さを見極めて出資を検討したい。